毎日を心地よく過ごすためには、自分のライフスタイルを見つめ直してみるのもひとつの手。Curel MEMBERSHIPでは、食や暮らしなどの視点から、あなたがより自分らしく前向きに過ごせるtipsをお届けします。
前回は料理家の中島芙美枝さんに、健康的な食事作りのために見直すべきことを伺いました。中でも調味料を見直し、自分で手作りしてみるという提案に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は簡単に作ることができて、幅広い料理に活用できる自家製調味料5種の作り方を教えていただきます。パパッと作れて、いつもの料理をランクアップしてくれる手作り調味料作り。ぜひトライしてみてくださいね。
<監修者プロフィール>
atelier MARU主宰。大学卒業後、メディア関係の仕事に従事。自身の病をきっかけに、やまと薬膳オオニシ恭子氏に師事したほか、食養を深く学ぶ。現在は自然栽培の野菜や手作り発酵調味料を使った料理教室やケータリングなどを通じて体を整える食事を啓蒙。女優やモデル、美容関係者にもファンが多い。
まずチャレンジするなら、麹と混ぜ合わせて発酵させた『発酵調味料』から。塩や醤油と置き換えるだけで、定番のおかずが見違えるほど美味しくなります。
<材料>
米麹 100g
海塩 35g
水 適量
<作り方>
①清潔な容器に米麹と塩を入れ、よく混ぜ合わせる。
②麹がしっかり浸る量の水を入れる。
③(一晩で麹が水を吸うので)翌日、再び麹がしっかり浸る量の水を足す。
④常温で保管して発酵させる。空気が入るように毎日一回、混ぜ合わせる。
⑤麹が溶けて、甘い香りがしてきたら完成。(※夏は一週間、冬は二週間が目安)
※冷蔵庫で三ヶ月から半年ほど保存可能。長く常温に置き過ぎると風味が悪くなります。熟成したら冷蔵庫に移しましょう。
<材料>
米麹 100g
醤油 100g
<作り方>
①清潔な容器に米麹と醤油を入れ、よく混ぜ合わせる。
②(一晩で麹が醤油を吸うので)翌日、麹がしっかり浸る量の醤油を足す。 ※分量外
④常温で保管して発酵させる。空気が入るように毎日一回、混ぜ合わせる。
⑤麹が溶けてとろみが出てきたら完成。(※夏は一週間、冬は二週間が目安)
※冷蔵庫で半年ほど保存可能です。長く常温に置き過ぎると風味が悪くなります。熟成したら冷蔵庫に移しましょう。
<材料>
米麹 100g
玉ねぎ 300g
塩 30g
<作り方>
①玉ねぎをみじん切りにする。(フードプロセッサーなどを使うと便利です)
②清潔な容器に米麹と塩を入れ、よく混ぜ合わせる。
③②にみじん切りにした玉ねぎを入れ、再びよく混ぜ合わせる。
④常温で保管して発酵させる。空気が入るように毎日一回、混ぜ合わせる。
⑤色が飴色になり、コンソメのような香りがしてきたら完成。(※夏は一週間、冬は二週間が目安)
※冷蔵庫で3ヶ月ほど保存可能です。作る量や保管方法に注意し、なるべく早く使い切ることをおすすめします。
もし手に入るなら乾燥麹より生麹を。さらに天然塩、ミネラルウォーター、天然醸造など材料にこだわれば、より美味しく仕上がります。白米麹ならより甘く、玄米麹なら深い風味もアップ。塩分が気になるからと塩や醤油の量を少なくすると腐ってしまう可能性があるので要注意。保存容器は、錆びやすいステンレスなどの金属製より、ガラス瓶がおすすめです。
お店で買うのが当たり前と思っていた調味料も、意外と簡単に作ることができます。既製品は便利ですが、自家製なら安心な材料で作ることができて、味わいも格別です。
<材料>
A
粉唐辛子 15g
鷹の爪 1本
八角 1個
シナモンスティック 1本
白胡麻 小さじ1
ピーナッツ(細かく砕く) 大さじ1
りんご酢(米酢で代用可) 小さじ2
B
菜種油 150cc
にんにく(包丁のはらでつぶす)2片 10g
生姜(厚めのスライス) 15g
長ネギ(青い部分をぶつ切り) 1本分
鷹の爪(みじん切り) 2本
※より辛いのがお好みの方はタネも一緒に入れる
その他
塩 ひとつまみ
昆布 一切れ(3cmx3cm程)
<作り方>
①Aを容器(ガラスなど耐熱性のあるもの)に入れたら、りんご酢と混ぜておく。
②Bを鍋に入れて火にかける。沸騰したら焦がさないように弱火にし、油に香りを移す。
③15分ほど火にかけ具材が全体的にくたっとしてきたら、野菜を取り出す。
④再度火にかけ、油の温度が180度くらいまで上がったら、①にゆっくり注ぐ。(この時、油が跳ねることがあるので注意)
⑤塩と昆布を入れたら完成。
※保管は冷蔵庫で。油が酸化すると味が落ちる場合があるので、3ヶ月ほどを目安に使い切ることをおすすめします。
<材料>
醤油 100cc
酢 50cc
果汁(かぼす、柚子、すだち、レモンなど) 大さじ3
昆布 3cm角
みりん 大さじ1
<作り方>
①みりんを沸騰させてアルコールを飛ばす。
②全ての材料を瓶に入れたら完成。昆布は3日ほどで取り出す。
※保管は冷蔵庫で。1ヶ月ほどを目安に使い切ることをおすすめします。
あなたの定番メニューに活用できそうな調味料は見つかりましたか? 気になるものがあれば、ぜひ1つからでもチャレンジしてみてくださいね。
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次回は、今回ご紹介した調味料を使ったアレンジレシピをご紹介します。