毎日を心地よく過ごすためには、自分のライフスタイルを見つめ直してみるのもひとつの手。Curel MEMBERSHIPでは、食や暮らしなどの視点から、あなたがより自分らしく前向きに過ごせるtipsをお届けします。
整理収納術についてお伝えするのも今回で3回目。Vol.1では、「整理」「収納」「片付け」「掃除」といった整理収納に関する言葉の意味を、Vol.2ではキッチンを例に具体的なステップをお伝えしました。年末年始のお休みを使って、おうちが少しスッキリした!という方も多いのではないでしょうか?
今回は家を整えることで起こる嬉しい変化について、体験談を交えながらお伝えします。これを読めば「忙しくてまだ何も手をつけられていない!」という人もやる気になれるかも?本多さんがこだわり抜いた収納の一部もご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
<監修者プロフィール>
昔から収納の仕組みを考えることが得意で、そのコツをブログで発信。注目を集めて独立し今年で10年目。現在は整理収納だけでなく、暮らしを快適にするための家事全般について自著やメディアを通じてアドバイス。プライベートでは夫と二人の息子の4人家族。数年前に購入した自宅を家事がラクで家族が暮らしやすいようにフルリノベーションしたばかり。
整理収納コンサルタントとして活動を始めて約10年、もともと収納の仕組みを考えるのが得意でした。当時勤めていた職場を整えると自分の仕事が捗っただけでなく、上司や同僚からも「仕事がスムーズにできるようになった」と喜ばれ、家でも家事が楽になって家族と笑顔で過ごす時間が増えたりと、嬉しい経験をたくさんしてきました。
わたしのブログや本を読んだり、実際にご自宅を訪問してアドバイスした方からも、「いくら片付けても散らかっていた子どものおもちゃが、スッキリ整ってストレスが減った!」「慣れないリモートワークでも、仕事が捗るようになった」など、たくさんのステキな報告をいたただきます。ただ空間が綺麗になったと満足するだけでなく、生活しやすくなり毎日が楽しくなったという声ばかりです。
嬉しい変化は、すぐに起こります。ファーストステップの“整理”で手元にあるアイテム1つ1つと向き合うと、なぜかモヤモヤが晴れていきます。セカンドステップで使いやすい場所に“収納”できれば、見つからないと探す時間も、重複して買い物する失敗もなくなります。使ったものはその都度決まった場所に“片付け”、毎日の“掃除”も楽チン! 本当に必要なものだけに囲まれた部屋は今までよりスペースが広く感じられ、家が狭いと嘆くこともなくなるはずです。
わたしは約2年前に今の家に引っ越しました。設計士さんと相談しながら中古で購入したマンションをフルリノベーション。今までの経験と知恵を活かした暮らしやすい“理想の家”が完成しました。
一番のお気に入りは可動棚。工具がなくても棚の場所も高さも思い通りに変えられるマルチな収納です。
可動棚を設置しているデスク周り。
引っ越すたび家に合わせて揃えた家具、実際に生活すると使い勝手が悪かったり、家族のライフスタイルが変化して不要になることも。大きい家具ほど融通がきかないですよね? そんな時、可働棚ならいつでも何度でも自由に設置し直せて本当に便利なんです。
そのほかにも、我が家は限られた空間の自由度をアップさせるため、ベッドではなく布団生活に。新居ではリビングと寝室に使う場所を畳にしました。夜は建具で仕切って個室に。落ち着いてぐっすり眠れます。
夜は建具で仕切って個室に。
布団を敷く場所が、日中はリビングに。
布団はアコーディオンカーテンで仕切った収納スペースに。
キッチンの引き出しは多めですが、全てのツールを完璧にしまうことはしません。よく使う1軍のツールは、あえてワンアクションで取り出せる場所に置いています。見た目のキレイさを気にしすぎると続けられないので、ラクを優先しているんです。
(左)調理台には1軍ツール。
(右)背面は家電類の収納スペース。
自宅で仕事をするので、オンとオフの切り替えにもひと工夫。私のデスクがあるワークスペースはダイニングに隣接しているため、PCを出しっぱなしにしないようにしています。使うときはPC用のスライド棚をつけて、使い終わったらサッと片付けられるように。リモートワークの環境づくりに悩んでいる方、よければ試してみてくださいね。
デスクでPC作業をする時はスライド棚を設置。
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「ちょっと使いにくいかも」「なんだか億劫」と些細なストレスを感じるときこそ、整理収納のチャンスです!小さなストレスがなくなり暮らしがスムーズになると、思った以上に毎日が快適に、楽しくなります。これこそが、わたしが多くの人に知っていただきたい、整理収納の本当のゴール。これを読んだみなさんにもぜひ実感していただけると嬉しいです。