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肌の色ムラや気になる影をメイクでカバーしたいとき、強い味方となるのがコンシーラーです。しかし、使ってみたものの思ったように仕上がらないと感じたことはありませんか?
それは、コンシーラーの選び方や使い方が合っていないせいかもしれません。今回は、メイクの仕上がりが見違える、お悩みに合わせたコンシーラーの使い方をご紹介します。
コンシーラーの代表的なタイプとしては、リキッド、クリーム、固形などがあります。
シミや目の下のクマ、気になる部分をカバーします。
1. カバーしたい部分にのせます
コンシーラーは、ファンデーションがパウダータイプの場合は下地の後に。リキッドやクリームタイプの場合は、ファンデーションの後に使います。適量を取り、指またはブラシでカバーしたい部分に置き、指かスポンジ等で周囲の肌の色によくなじませます。
2. カバーした部分を押さえます
カバーした部分はパウダーファンデーション等で押さえます。
代表的なお悩みに合わせて、おすすめのコンシーラーのタイプとそのテクニックをご紹介します。
おすすめ:リキッドタイプ
よく動かす目もとには、厚づきになりにくく動きにフィットしやすい、リキッドタイプがおすすめです。色は、青み寄りのクマにはオレンジ系、茶クマにはベージュ系を。
1. クマの目立ちやすい目の下の三角ゾーンに、コンシーラーを1cm程度、放射線状にのせます。目の際(きわ)ではなく涙袋の下に入れるのがポイント。
2. 指の腹を使って、軽く押さえるようにして丁寧になじませます。肌との境目のコンシーラーが厚いと不自然な仕上がりになるので、特に目もとに近い部分は薄くなるようになじませます。
おすすめ:固形タイプ、クリームタイプ
シミ部分の肌はキメが乱れ、メイクがのりにくい状態です。しっかりカバーしたいシミには、ややかためでカバー力が高く、フィットしやすい、固形タイプやクリームタイプを。
色は、シミのない部分の肌より明るいものは避けましょう。
1. コンシーラーでシミ部分を覆います。このあと境目をなじませることを考えて、シミよりやや広めにのせておきましょう。
2. カバーしたシミ部分に触らないように注意しながら、肌との境目を指か綿棒で丁寧になじませます。
おすすめ:固形タイプ
よれやすい小鼻の周りは、適度なかたさとカバー力のある固形タイプがおすすめです。
1. 赤みが気になる部分に、直接または指に取ってコンシーラーをつけます。
2. 小鼻のカーブに沿って押さえるようにしながら、肌になじませます。こすると取れやすいので注意しましょう。
3. スポンジで上から押さえてコンシーラーをフィットさせます。カバー効果が持続。
ここからは、よりメイクの仕上がりを高めたい方に向けたテクニックをご紹介します。
おすすめ:リキッドタイプ
若々しい印象には、口角の影は大敵。
影を自然に消すには、やわらかいリキッドタイプで、やや明るめの色がおすすめです。
1. 口角から下唇の輪郭に沿って、やや長めにコンシーラーをのせます。つけすぎないように手の甲で量を調整してからのせましょう。
2. コンシーラーの範囲を広げないように、唇のラインに沿って指でなじませます。影が消え、口角がキュッと上がった形のよい唇に見えます。
おすすめ:リキッドタイプ
シワになじませやすいリキッドタイプがおすすめです。やや明るめの色を選べば、影も消して若々しく見せることができます。
1. ほうれい線をなぞるようにコンシーラーをのせます。量が多いとよれやくずれの原因になるので注意しましょう。
2. 指の腹をほうれい線に沿わせて軽く押さえたあと、ほうれい線から垂直に指を動かしてなじませます。コンシーラーの範囲を広げすぎないことがポイント。影が弱まっていれば十分です。
コンシーラーをのせた部分のよれやくずれを防ぐには、小さめのブラシやパフを使って、少量のフェイスパウダーで上から押さえましょう。
上級アイテムというイメージのあるコンシーラーですが、基本を知りお悩みに合わせた使い方をすることで、仕上がりが各段に高まります。ぜひお試しくださいね。
花王ビューティリサーチ&クリエーションセンター メイクアップアーティスト
透明感のある肌づくりやその人らしさをいかしたメイクが得意。長年の経験により培った豊富なメイクテクニックで、数々のお悩みを解決。メイクアップアイテムの商品開発アドバイスから、ファッションショーのバックステージ、撮影、美容部員の教育などにも幅広く携わる。
2023年2月6日
山田 由理香
花王ビューティリサーチ&クリエーションセンター メイクアップアーティスト