松本千登世 新連載Vol.1 「何色が似合う?」と聞く人より、「この色が好き!」と言える人。

「何色が似合う?」と聞く人より、「この色が好き!」と言える人。

大人になると、持って生まれた「顔立ち」よりも、日々の過ごし方によって変化する「顔つき」が自分らしさに繋がります。
若い顔の「再現」でなく、大人の顔への「更新」を目指して。今月から始まる新連載では、魅力的な顔であり続けるための、「気づき」と「工夫」を提案します。

松本千登世さん
エディター・ライター

もう、20年近く前になるでしょうか?ずっと憧れていた、ある俳優の女性にインタビューをする機会に恵まれました。テーマは「大人ならではの美しさ」について。スキンケアから生活習慣まで、包み隠さず語ってくれたあと、終了予定の時間が差し迫ったころに、その人はふわりとこう言いました。

「あのね、『何色が好き?』と聞いたときに、『何色が似合うと思う?』と聞き返す人、いない? 私、そういう大人は魅力的じゃないと思うの」。

「好き」と「似合う」は、似て非なるもの。似合うかどうかという「まわりからの評価」でなく、好きかどうかという「自分の意志」で生きている人が、素敵。私はどうだったろうと、どきりとさせられました。

私の場合、振り返ると、洋服も口紅も、「まわりから見たときに浮かない、それでいて沈まない自分」「トレンドや常識など、世間の物差しからずれていない自分」を追い求めていた時期があった気がします。

でも、あるとき、知らず知らずのうちに自分が抱えていた「息苦しさ」に気づきました。もっとシンプルでいい。もっと自由でいい。似合うというベクトルを手放して、好きというベクトルですべてを選んだら、なんだか「どきどき」しました。さらに、気持ちが伸びやかに、晴れやかになった。解き放たれるのを実感したのです。

洋服でもいい、口紅でもいい。まずは、「私に何が似合う?」でなく「私はこれが好き」と、意識的に視点を変えて、手にするところから始めたいと思うのです。すると、「似合う」で選ぶものと「好き」で選ぶものとでは、それに対するときめきがまるで異なることに気づくはず。そのたび、顔つきが変わり、自分の新しい顔が見えてくるはずなのです。「自分らしさ」はここにある、年齢を重ねるって、楽しい。そう確信するに違いありません。

美しい顔つきのための、ときめきコスメ

ケイト リップモンスター スフレマット 全8色

ケイト リップモンスター スフレマット 全8色
税込1,650 円 ※My Kao Mall販売価格

常にトレンドの「一歩先」を形にし、私たちの「挑戦したい!」という気持ちを刺激する色、色、色。最新にトライすれば、きっと新しい顔が見える!

Page Top