松本千登世 連載Vol.3 「唇」から始める日、「眉」から始める日……。メイクの順序を変えると、肌印象が変わる!

「唇」から始める日、「眉」から始める日……。メイクの順序を変えると、肌印象が変わる!

松本千登世さん
エディター・ライター

思い通りにいかないメイクがくれる気づき

「赤リップ」がテーマの取材で、フランスから来日したメイクアップアーティストの男性にお目にかかったことがあります。失礼のないように、テーマに沿って私も赤リップ。シンプルな黒のワンピースを合わせ、自分なりにバランスよく完成させたつもりでした。ところが……、姿見を見て、びっくり。肌がいつもより白くマットに見えて「えっ⁉」。思い描いた完成形とはまるで違ったのです。慌ててスポンジに乳液を含ませて肌にとんとんとなじませ、ファンデーションを極力薄く、逆に、チークはより血色を感じさせるくらいにプラス。結局、赤リップが肌や顔になじみ、「さあ、出かけよう」とシューズをはくまでに、なんと1時間も余分にかかっていました。

塗り慣れたブラウンベージュのリップだったら、肌に対して何の違和感も抱かずに、スムースに出かけることができ、時間の無駄も不要なストレスも避けられたのかもしれません。でも、でも……、一方で私は、メイクで肌のチューニングをすることがこんなにも自分をわくわくさせるのだと、改めて知りました。思い通りにいかなかったメイクが、意外にも大きな気づきをくれた。その気づきが、結果として、ワンパターンの自分から脱却する「一歩」に繋がったのです。

肌作り*をあとにすると、メイクが楽しい!

以来、私は、余裕がある日は、メイクの順序をあえて変えて「新しい肌」「新しい顔」にチャレンジしています。たとえば、インテンスなマットリップを先に塗ると、透けるジューシィ肌がいいバランスと気づくし、たとえば、肌と同じトーンのヌーディな艶リップを先に塗ると、少しフォギーな肌もありなんじゃない? と思えるのです。ときに眉から、ときにマスカラから……、いつもと違うステップでメイクを組み立てるたび、自分を観察する目が育まれ、肌作りがうまくなる、メイクが楽しくなる! その先にはきっと、自分らしい「顔つき」が待っているはずです。
 
*ベースメイクによる

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