メイクの仕上がりに差が出る!メイク道具の洗い方や交換タイミング〜メイクブラシの洗い方編〜

【メイクブラシの洗い方編】メイクの仕上がりをよくするメイク道具のお手入れ方法

メイクブラシはスポンジやパフと違い、汚れていることに気づきにくいメイク道具かもしれません。一見きれいに見えても、実は密集した毛の中にアイシャドウやチークなどのメイク汚れや皮脂汚れが付着しています。
メイクブラシをお手入れすることは、清潔な状態にするだけでなく、アイシャドウやチークなどの発色やつき、メイク全体の仕上がりをよくすることにつながりますよ。
この記事では、メイク道具の中でもメイクブラシについて、洗い方をはじめとしたお手入れ方法とその頻度、交換のタイミングをご紹介します。

石井知香
花王ビューティリサーチ&クリエーションセンター
Kao Beauty Brandsの基本となる美容情報開発と社内外への発信を担当

メイクブラシをお手入れしないとどうなるの?

汚れている状態に気づかないままメイクブラシを使用し続けると、一体どんなことが起きるでしょうか?

メイクの仕上がりへの影響や肌トラブルを引き起こすことも

お手入れをしないまま使用し続けると、ブラシに色が重なりすぎて仕上がりの色が濁ってしまったり、思ったようにきれいなグラデーションを出せなかったり、メイクの仕上がりにも影響が。それだけでなく、実は毛の束の中に付着した気づきにくい汚れのかたまりは、肌あたりの悪さやにおいの原因にもなります。汚れに触れ続けることで、肌トラブルを引き起こすこともあります。

汚れがついた状態のメイクブラシイメージ

メイクアイテムの表面にケーキングが起きる

皮脂などの汚れや化粧品の油性成分がついたままのメイクブラシなどを使い続けると、メイクアイテムの表面に部分的なかたまりができる「ケーキング」という現象が起きます。ケーキングが起きると、メイクブラシに均一につかず、その結果、ムラのあるメイク仕上がりになってしまいがち。そうならないためにも、メイクブラシのお手入れが大切なのです。

ケーキングした状態のアイシャドウとアイブロウ

きれいなメイクブラシ VS 汚れたメイクブラシ、仕上がりの違い

きれいなメイクブラシと汚れたメイクブラシに同じパウダーチークを取り、人工皮膚模型にのせた実験では、明らかに仕上がりの違いが。
きれいなメイクブラシにはチークがきめ細かく均一につき、ムラのない自然なグラデーションがつくれています。一方で、汚れたメイクブラシにはチークが粗くムラにつき、仕上がりも粉っぽさが目立ちます。きれいなメイクブラシを使うのと使わないのとでは、メイクの仕上がりの美しさに差が出るということです。

メイクブラシの毎日のお手入れ方法

メイクブラシを使ったあとは、毎回ブラシについた汚れを優しく丁寧にティッシュオフしましょう。
使用したあとのメイクブラシには、アイシャドウやチークなどのメイク汚れだけでなく、皮脂汚れが付着しています。ティッシュオフのひと手間をかけることで、メイクブラシの汚れ具合も変わってくるはずですよ。

メイクブラシのティッシュオフの方法

使用後は、毎回ティッシュなどの上で優しく丁寧にブラシを往復させながら、付着したメイクや皮脂などを拭き取ります。毛先や毛の表面以外に、毛の内側の汚れも忘れずに拭き取りましょう。その際、力を入れすぎてブラシを傷めないように気をつけます。

汚れが目立つメイクブラシの洗い方と頻度

メイク後、こまめにティッシュオフをしていても、少しずつブラシにアイテムの色が重なることで仕上がりの色が濁ってしまったり、においが気になったり、ブラシへの粉の含みが悪いと感じてきたりすることも。そうなったら、洗うタイミングです。

メイクブラシの洗い方

メイクブラシについたメイクや皮脂などの汚れを落とすには、中性洗剤を使います。
洗う前には必ず、メイクブラシの商品包装容器に記載された使用上の注意を確認しましょう。

●手順1 まずは洗う前にティッシュオフ

洗う前に、メイクブラシに残ったチークやアイシャドウなどを、ティッシュなどで優しく丁寧に拭き取ります。

●手順2 中性洗剤とぬるま湯で中性洗剤液をつくる

間口が狭めで、やや高さのある容器にぬるま湯500㏄を溜め、中性洗剤をティースプーン1杯程度(約5㏄)入れます。洗剤の量は、洗剤の種類やメイクブラシの汚れの程度に合わせて調整しましょう。

●手順3 ぬるま湯に浸けてやさしく振り洗い&すすぎ

手順2の中性洗剤液で軽く振り洗いし、汚れを含んだぬるま湯を容器の内側で優しくしごいたあと、よくすすぎます。ブラシの根もとの金具部分に水が入ると乾きにくくなり、においのもとや抜け毛の原因にもなるので、ブラシの金具が水に浸からないように注意。また、熱湯の使用やつけ置き洗いも避けるようにしましょう。

●手順4 風通しのよい場所で陰干しを

ブラシ部分を手で軽く握り、タオルなどで水気を取ります。そのあとブラシの形を整え、必ず陰干しして風通しのよい場所で完全に乾かします。

毛量の多いファンデーションブラシなどの場合は、手で軽く握ったあと毛先をタオルなどに優しく数回押し当て、水気を吸わせると乾きやすくなります。乾いたら、汚れやにおいが残っていないか確認し、ブラシの形を整えて保管しましょう。

メイクブラシの洗い方・乾かし方の注意点

特に頬に使用するチークブラシや顔全体に使用するフェイスブラシは、毛量も多くふんわりとした肌あたりが特徴で、繊細につくられています。そのため、お手入れの際にも丁寧に扱う必要が。ここでは、洗うとき、乾かすときの注意点をまとめてご紹介します。

熱湯の使用やつけおき洗いを避ける

熱湯の使用やつけおき洗いは、毛の劣化を早めます。また、水分がブラシの根もとの金具部分に入り込むことで、抜け毛の原因にも。

洗うときに力を加えすぎない

中性洗剤液の中で、力を入れてガシャガシャと強くかき回して洗ったり、毛を引っ張って洗ったりすると、劣化を早めてしまう原因にもなります。

直射日光やドライヤーで乾かさない

日光に当てたり、高温のドライヤーで一気に乾かしたりする方が早いし、清潔なのでは?と思いがちですが、紫外線やドライヤーの熱は、メイクブラシの劣化を早める原因にもなります。必ず陰干しして、風通しのよい場所で完全に乾かしましょう。

メイクブラシを立てたまま乾かさない

普段からメイクブラシを立てて保管している人は乾かすときも立てがちですが、水分がブラシの根もとの金具部分に入ってしまうことがあるため、立てて乾かすのはNG。必ず横に寝かして乾かしましょう。

メイクブラシ交換のタイミング

こまめに丁寧なお手入れをしていても、メイクブラシを長く使い続けるほどに、毛が広がりすぎたり、毛が抜け落ちたりして少しずつ劣化していきます。それは仕方のないこと。そこで、どういう状態になったら取り替えどきなのか?そのタイミングをご紹介します。

メイクブラシ交換のタイミングはこんなとき

肌あたりが悪いなと感じるようになったら、新しいメイクブラシに交換しましょう。何度洗っても変なにおいが取れない、毛の量が減ってきた、毛が広がりすぎているなどの現象も交換のサインです。

毛が広がったメイクブラシイメージ

●おすすめアイテム

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まとめ

毎日のように使用するメイク道具は、使うたびに肌あたりのよさを実感できると、メイクの時間がより楽しく感じられるはず。こまめにお手入れして清潔に保つことは、メイクアイテム本来の状態を保つことや、肌へのメイクのつきや仕上がりのよさにつながります。メイクの仕上がりを美しく、そしてより気持ちよくメイクを楽しむためにも、拭き取る、洗うといったメイク道具のお手入れ習慣を身につけましょう。

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※ご紹介したアイテムは製造終了となる場合があります。予めご了承ください。

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