プリマヴィスタ スキンプロテクトベース 皮脂くずれ防止 UV50 EX
皮脂テカリからも、乾燥感からも守りぬく
全4色 税込3,080円(My Kao Mall販売価格)
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ナチュラルメイクとは、単純に薄化粧にしたり、メイク過程を省いたりするものではなく、自分がもつ本来の素肌感や素材を大切にした、自然な美しさを引き出すためのメイク術です。
この記事では、初心者さんにもわかりやすく、簡単なプロセスで仕上がる基本的なナチュラルメイクの方法を解説。パーツ別のおすすめアイテムも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
形部華
花王ビューティリサーチ&クリエーションセンター ヘア&メイクアップアーティスト
なりたいイメージに合わせたメイク提案とわかりやすいアドバイスに定評がある。
ナチュラルメイクは、ほどよいツヤや血色感があり、光や影を使ってその人がもつ本来の肌の美しさや目鼻立ちを自然に強調したメイク方法です。
より自然に見えるナチュラルメイクを完成させるには、適切なテクニックとアイテム選びが大切です。
ファンデーションを厚塗りしたり、目力を求めてクッキリしすぎるアイラインを引いたりすると、つくり込んだメイクに見え、ナチュラルメイクから遠ざかってしまうことも。自然でありながら、自分の持っている本来の魅力を引き出すメイク方法をマスターしましょう。
ナチュラルメイクを美しく仕上げるためには、スキンケアは必須です。
洗顔後、化粧水や乳液で保湿をして肌の状態を整えることは、ベースメイクの仕上がりを高め、メイクくずれを防ぐことにもつながります。油分の多い乳液やクリームは塗りすぎに注意し、肌にしっかりなじませてからベースメイクを始めましょう。
ナチュラルメイクで最も大切なポイントは、ほどよいツヤや血色感を与えながら、素肌をいかした透明感のある仕上がりにすることです。自然で軽やかな印象を与えるためには、ベースメイクの選び方や塗り方に工夫が必要です。
下地を上手に使うと、ニキビ跡や毛穴などの凹凸や、くすみ、シミなどの色ムラをカバーすることができ、自然でなめらかな仕上がりになります。
また下地は、ファンデーションのつきやもちを高めるため、メイクくずれ防止にもつながる欠かせないアイテムです。
気になる肌悩みがなく特別カバーする必要が無い人は、ファンデ―ションのノリをよくすることにフォーカスした、肌になじみやすいクリアタイプの下地を選んだり、仕上げたい印象に合わせてカラーや質感を選んだりするといいですよ。
肌の色ムラや赤み、くすみなどが気になる人は、悩みに合わせてカラー下地を選んでみてくださいね。(モデルはラベンダー系の下地を使用)
オレンジ系:
くすみをとばして、パッと明るい印象にしたい人におすすめです。血色感と自然なトーンアップ、どちらも叶えたい人に◎。
コーラルピンク系:
肌は明るいものの、少しくすみが気になる人におすすめ。健康的な印象を与えつつ、透明感を損なわずに補整できます。
ラベンダー系:
くすみや色ムラをカバーして、透明感を出したい人におすすめ。肌の黄みを抑え、透明感のある青み寄りの肌を演出する効果があります。
ベージュ系:
赤みが気になる人は、ベージュ系がおすすめ。肌のトーンを均一に整え、色ムラもナチュラルにカバーします。
顔の中央部は丁寧に。髪の生え際・フェイスラインは薄めに。
適量を手に取ったあと、指の第二関節くらいまでを目安に広く使って、顔の中心から外側に薄く塗り広げます。
人の視線が集まりやすく、肌悩みも出やすい顔の中央部は丁寧に塗り、髪の生え際やフェイスラインは薄めに塗ると、ファンデーションで仕上げたときに肌全体がナチュラルな仕上がりになります。
毛穴の凹凸が気になる部分は、四方八方から塗り込むような感覚で優しく丁寧にクルクルと円を描きながら塗るのがおすすめ。薄く均一にムラなく塗るのがきれいに見せるコツです。
ナチュラルなメイクに仕上げるために重要なのが、ファンデーションの質感と色選びです。
ここでは、よりナチュラルに見えるファンデーションの選び方と、肌本来の自然な素肌感を大切にした塗り方のコツをご紹介します。
色ムラやくすみなど、肌トラブルをカバーしながらも、肌本来のツヤや血色感を損なわない自然なカバー力のあるものを選びましょう。
ナチュラルメイクでは、マットすぎたり、ツヤツヤすぎたりといった極端な仕上がりになるファンデーションは避けるのが無難です。
色選びのポイントは、フェイスラインに何色かファンデーションをのせて、肌に一番自然になじむ色を確認すること。
色が合っていないと、当然ナチュラルには見えません。顔だけ白浮きしたり首との境目が目立ったりすると、違和感が出てしまいます。
初心者さんには、量の調整がしやすいリキッドタイプや、ポンポンと手軽に肌にのせられるクッションファンデがおすすめ。
顔の中心から外側に向かって均一にのばすのが基本。第二関節くらいまでを目安に指を広く使って手早く塗り広げると、ムラになりにくいですよ。
次に、鼻筋に沿って上から下になで下ろします。目もとや口もとなどよく動かす部分は、薄くのばして密着させましょう。
頬や鼻など毛穴の凹凸が気になる部分は、さらにファンデーションをごく少量指の腹に足し、四方八方から塗り込むような感覚で優しく丁寧にクルクルと円を描きながら塗ると、毛穴が目立ちにくくなります。
全体に塗り終えたあと、赤みなどの気になる部分だけにトントンと少量を重ねづけします。厚塗りにならずピンポイントでカバーできるので、仕上がりが一気にプロっぽくなりますよ。
ファンデーションの最後は、優しく肌に密着させるようにスポンジでおさえると余分な油分も取り除けて、フィット感も高まりもちがよくなります。
フェイスパウダー後の仕上がり
フェイスパウダーは、化粧くずれを防いだり、過度なテカリを抑えたりする効果があるため、より自然な仕上がりに近づけられるベースメイクの仕上げアイテムです。
ナチュラルメイクは、本来の素肌感を大切にし、自然な美しさを引き出すことがポイント。フェイスパウダーはサラッとなじむ軽やかなものを選びましょう。
フェイスパウダーののせすぎに注意したいので、パフにしっかり揉み込むことからスタートします。フェイスパウダーをしっかりパフの中になじませることで、顔全体にムラなく均一につけることができます。
のせるときは、ファンデーションのツヤ感を消しすぎないように顔全体にふんわり軽く、こすらずに押さえるようにしましょう。
目もとや小鼻の横などは、パフを二つ折りにすると細部まで丁寧につけられます。仕上げにパフの裏側やブラシで余分なパウダーを払うと、粉っぽさのないナチュラルなツヤ肌が叶います。
自分の肌に合ったベースメイクをすることで、より自然で美しいナチュラルメイクに仕上がりますよ。
皮脂の分泌が少なく、肌の水分が蒸発しやすい乾燥肌さん。スキンケアでしっかりと保湿をした上で、下地も保湿効果の高いものを選ぶと◎。みずみずしい仕上がりと密着感の両方が叶うアイテムを選ぶことで、乾燥によるヨレや粉吹きが起こりにくくなります。
ファンデーションも、しっとり感のあるクリームタイプやリキッドタイプなどがおすすめです。水分や油分が多いため、乾燥した肌にもなめらかにのばせます。肌をこすらないように、スポンジで手早くなじませるのがコツです。
皮脂によるテカリやメイクくずれが気になるオイリー肌さんは、メイク前のスキンケアも大切なポイントに。優しく洗顔して余分な皮脂を取り去ったあとは、肌になじみやすい化粧水や乳液を使って保湿しましょう。
オイリー肌さんの下地は、皮脂を吸着するタイプがおすすめ。テカリを防止し、肌をサラサラな状態にします。Tゾーンなど皮脂が出やすい部分は、丁寧に重ね塗りするとヨレやくずれを防げます。
ファンデーションは、リキッドタイプの中でもみずみずしくさっぱりとした感触のものを選ぶのがおすすめです。スポンジで優しく肌に密着させるようになじませると、余分な油分も取り除けてくずれにくくなります。
フェイスパウダーは、皮脂によるテカリ・べたつき・くずれを長時間抑えるようなものが◎。小鼻・額・あごなど、皮脂分泌の多い部位からのせていくのがポイントです。
ポイントメイクでは、顔に自然な陰影と血色感を与えることを意識しましょう。やりすぎてしまうと、ナチュラルなベースメイクとのバランスがくずれてしまうので注意。ほどよいツヤと血色感、顔全体にメリハリを持たせながら、自然なメイクに仕上げていくことを意識します。
アイメイクの印象を左右するアイシャドウも、ナチュラルメイクでは重要なポイントに。自然に見えるアイテム選びや塗り方をご紹介します。
ナチュラルメイクのときのアイシャドウは、ベージュやピンク、ブラウンなど肌になじむ優しい色を単色で使うと、目もとが柔らかく見え、ナチュラルな美しさが引き立ちます。色が濃すぎるアイシャドウは陰影がつきすぎて目もとが強調され、ナチュラルな印象から遠ざかってしまうため、避けましょう。
上まぶたは、目を開けたときにまぶたの約半分程度の高さまで色が見えている状態にするのがポイント(①)。
下まぶたは、目尻から黒目の下あたりまでふんわりと色をのせて自然な陰影をつくり出します(②)。
アイラインはメイク感が出やすい部分ですが、省いてしまうと目もとの印象がぼやけて見えることも。目の際に極細ラインを入れて、ナチュラルな中にも印象的な目もとをつくりましょう。
極細ラインを引くにはリキッドタイプがぴったり。初心者さんにも扱いやすい、筆先が適度にコシのあるものをセレクトするといいですよ。
アイラインは、目もとを引き締めつつも、過度に強調しないことが大切。まつ毛の根もとの隙間を埋めるように細く引くことを意識しましょう。太く引いてしまうと、目もとが強調されすぎてナチュラル感がなくなってしまいます。
上まぶたのラインは一気に長く引こうとせず、3回に分けて引くと失敗しにくいですよ。
まずは黒目の上のまつ毛際にラインを入れることで、目の中央に程よい深みと丸みをプラスします(①)。
①のラインから目頭に向かって細くつなげます(②)。
①のラインから目尻に向かって細く流すように引くことで、目の輪郭が引き締まり、自然なメリハリのある印象に仕上がります(③)。
マスカラひとつで、目もとの印象は驚くほど変わります。自然に仕上がるマスカラのテクニックを見ていきましょう。
自然な仕上がりを目指すには、セパレートタイプのマスカラを選びましょう。繊細ながらも自然な目力を引き出します。
まつ毛を濃く太く見せるボリュームタイプのマスカラは、目力が強くなりすぎてしまうので、ナチュラルメイクにしたいときには避けるのがおすすめです。
アイラッシュカーラーでしっかりとまつ毛をカールさせ、まつ毛の根もとからブラシを左右に動かしながら持ち上げるように塗ります。
何度も重ねて塗るとダマになりやすいので、できるだけ少ない回数で塗るのがポイント。
中央のまつ毛はまっすぐ上に塗り、外側は斜め上に持ち上げながら。目尻は横に流すように塗ると、目もとが自然に引き立つ扇型のフォルムになります。
下まつ毛は、ブラシを縦にして軽く横にスライドしてまつ毛をなぞるように塗ります。
ナチュラルに仕上げたいときはあえて塗らないのもひとつの手です。
ナチュラル眉をきれいに描くには、アイテム選びと描き方が大切。ここでは、自然に見える眉メイクアイテムの選び方と描き方のポイントを紹介します。
ナチュラルメイクのときのアイブロウは、ふんわりと自然に仕上げることができるパウダータイプを選びましょう。初心者さんにも使いやすいのでおすすめです。
アイブロウは、毛の密集している眉毛の濃い部分①にブラシを置いて描き始めると、失敗しにくいです。
まず毛に逆らって眉頭の方へブラシを動かし、続いて毛流れに沿って①から眉山、眉尻へ向かって描いていきます。眉頭方向は淡く、眉尻方向はやや濃さを出すよう意識しながらパウダーをのせると、毛流れを活かした自然なグラデーションが生まれ、立体感のある洗練されたナチュラルな眉の仕上がりに。
自然な血色感は、ナチュラルメイクに欠かせない要素のひとつ。自然に見えるチークのアイテム選びや入れ方のポイントを見ていきましょう。
チークは、肌にとけ込むような血色感を出せる色や質感を選びましょう。ベージュやピンクベージュ、コーラル系などのソフトな色がおすすめです。
濃い色やパール感の強すぎるものは主張が強くなるため、ナチュラルメイクにおいては避けたほうがいいでしょう。
頬にはふんわり広めにチークを入れます。チークの輪郭が出ないようにハート型にぼかすのがポイントです。
顔全体に血色感が生まれ、本来の肌の美しさが際立ち、より自然な印象に仕上がります。
ナチュラルメイクの仕上げはリップ。色や質感も重要なポイントです。主張しすぎないツヤと肌になじむカラーで、血色感をプラスしましょう。
ナチュラルメイクのリップは、ツヤすぎたりマットすぎたりしない、ほどよいツヤのある自然な血色感を出せるものを選びましょう。
派手なカラーや唇が強調される鮮やかなカラーではなく、自分の肌になじむ好みのカラーで健康的に見えるものを選ぶと、自然な印象に仕上がりますよ。
リップを塗るときは、「エー」と発音するように口を横に広げ、唇をピーンと張らせてそのまま直塗りを。仕上げに指先で輪郭をぼかせば、ほどよい抜け感が生まれます。
もう少し印象を引き締めたいときは、リップのエッジ部分を輪郭に沿わせるようにしてリップラインを取ると、輪郭が際立ち、自然ながらもきちんと感が演出できます。
ナチュラルメイクの完成!
初心者さんにも簡単でわかりやすい、ナチュラルメイクの方法を解説してきました。ナチュラルメイクに挑戦してみたいけど、どんな風にメイクしたらいいかわからないと悩んでいた人は、ぜひ今回ご紹介したアイテムの選び方やメイクのコツを参考に、自分なりのナチュラルメイクを試してみてくださいね。
※ご紹介したアイテムは、製造終了となることや価格が改定になることがあります。予めご了承ください。
公開日:2025年7月22日
形部華
花王ビューティリサーチ&クリエーションセンター ヘア&メイクアップアーティスト