リップケアで脱・カサつき！美容のプロが唇の乾燥＆荒れの原因と対策、おすすめアイテムを紹介

唇が乾燥して荒れやすいことには、いくつかの原因があります。

唇は、顔の肌に比べ、角層が薄いという特徴があります。また、口腔粘膜と皮膚との境目なので、皮膚と同じような皮脂腺や汗腺がなく、唇表面を覆う皮脂も分泌されず水分が蒸散しやすく乾燥しやすいと言えます。

唇は、顔の中でも特によく動かし、ものが触れることの多いパーツ。会話や表情の変化に合わせて柔軟に動き、上下の唇をすり合わせたり、飲食で唇に付着した食べ物などを拭いたりすることが多くなります。こうした日常的な摩擦は、唇にとって負担となり、乾燥や荒れを招く原因となることも。

唇が乾燥すると、カサついたり、つっぱったり、カサカサに荒れたりします。乾燥が原因で唇の色がくすんだり、縦ジワが深くなったりすることも。また、乾燥を放置すると、唇にひびが入る、皮むけなどが起きる、などのトラブルが生じることもあります。
ひどく乾燥した唇は口紅のノリも悪く、メイク仕上がりにも影響してしまいます。

唇の乾燥や荒れを防ぐ対策としてよく使われるのが、リップクリームなどのリップケアアイテム。対策として効果的な理由を見ていきましょう。

まず保湿成分や美容液成分が豊富に含まれることが挙げられます。
例えば、ワセリンやオリーブオイル、ホホバオイル、スクワラン、ヒアルロン酸や疑似セラミド成分^※１などは、一度は耳にしたことがある成分ではないでしょうか。
また、唇の荒れやひび割れを防ぐ有効成分が配合されている薬用アイテムもあります。

※１　ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド

次に密閉性です。リップケアアイテムは、油性成分が唇を覆うため、乾燥した唇を密閉することができます。結果として唇からの水分蒸散を効果的に防ぐことができ、乾燥や荒れの予防対策につながります。

加えて携帯に便利な小さいサイズのものが多く、外出先でもメイク前でもいつでも気軽にケアしやすいという点も挙げられます。

唇のターンオーバーは3.5日程度と肌よりもずっと早いので、適切なケアをすることで、すこやかな唇状態に整うのが早いのも特徴。
うるおいのあるふっくらとした唇に整えるためにも、リップケアアイテムの塗り方とタイミングを意識しましょう。

リップクリームなどのリップケアアイテムを塗るとき、唇の端から端まで横にスライドさせて塗る人が多いのではないでしょうか。しかしこの塗り方では、唇の縦ジワの中までしっかりと塗ることができません。

おすすめは、「イ」や「エ」と発音するときのように唇を少し横に引き、唇の縦ジワの溝を浅くしてから塗ること。このとき、リップクリームを上から下に縦に動かして塗ると、縦ジワの中にもよりうまく塗ることができますよ。最後に唇の上下を軽く合わせてなじませます。

できれば唇の乾燥予防として、カサつきやつっぱりが気になり始める前にリップクリームを塗るなどのリップケア習慣をつけるのがベスト。
ですが、乾燥が気になり始めてしまったら「こまめに塗る」のがおすすめです。特に若い人は唇の水分蒸散量が多いので、乾燥が気になることも多いはず。気になったら、そのつど塗るようにしましょう。
また、洗顔後や入浴後などは、唇の角層が水分を含みやわらかくなっているため、リップケアをするにはとてもよいタイミングです。
さらに、外出前やメイク前にリップクリームを塗って唇を保護するのもおすすめです。

ここからは、リップクリームを含めた、おすすめのリップケアアイテムをご紹介。
唇にうるおいを与えて乾燥を防ぐのはもちろんのこと、唇の荒れやひび割れを防ぐもの、保湿効果が高く美容液感覚で使えるもの、紫外線カット効果のあるものなど様々です。カラータイプ（色つき）のリップなら唇の色みを補整できるので色悩みにも対応可能。好みのものを見つけてみてくださいね。

※２　年齢によるうるおい、ハリのお手入れのこと