話したり食べたりと、唇は普段から動かす頻度が高い上、肌の他の部位と比べても皮膚（角層）が薄いので水分が逃げやすく乾燥しやすい部位と言えます。そのため、乾燥が気になる季節だけではなく、顔と同じように一年を通して「保湿」をすることをお勧めします。でも、普段の肌のケアに加えて、特別なリップケアをするのは大変ですよね。リップクリームによるケアだけでも十分だと思いますが、塗り方には工夫が必要です。
 
唇には細かな溝がたくさんあります。口をあ・い・う・えの「え」の形に開ければ、溝が程よく広がりますので、溝に対して垂直に入れ込むようにリップクリームを丁寧に塗ってみましょう。このような塗り方をすれば、畳まれた溝にもしっかりとリップクリームが届きますので、ぜひ日頃や就寝前のケアでも試してみてください。
 
高保湿の素晴らしいリップクリームはたくさんありますが、自分から潤いを与えてあげるという手つきが重要で、特にリップクリームの場合は、唇の表面をなでるだけの塗り方では溝にまで行き届いていない可能性があります。溝に入れ込むことを意識して塗ってみてください。塗り方を工夫するだけでも、しっとりとした唇を目指すことができますので、ひと手間をかけてみてくださいね。

メイク落としは、肌のために大切なお手入れです。しかし、大切とわかっていながらも、忙しい日々の中では面倒に感じてしまうことも多いですよね。地味で面倒なケアだからこそ、少しでも楽に、心地良くできるようにするために、自分にとって少しでも「やりたい！」と思えるようなクレンジングとの出会いが大事です。香りや時短、テクスチャーなど、自分の好みとマッチするポイントはどこかという観点で製品を選んでみてください。

実はクレンジングはどんどん進化していて、洗顔後のつっぱりを感じにくい製品もたくさん登場しています。しかし、人によっては何年も同じクレンジングを使いがちですので、ぜひ新しい技術が採用された新製品もチェックしてみてください。きっとこれまでの常識が変わるはずですよ。

つっぱり感が気になる人がクレンジングを選ぶときのポイントは、やはり保湿力のあるクレンジングを選ぶことです。爽快感のあるテクスチャーでも、しっかりと保湿できる製品もありますので、固定概念を捨てて試してみることをお勧めします。また、濃いメイクを落とすときは洗浄力が強いものを使い、薄いときはミルクタイプで緩やかに落とすなど、メイクの状態によってクレンジングを使い分けるのも良いでしょう。