旅先での感動が、人を美しくする

旅とは何か?どんな恩恵をもたらしてくれるのか?それを改めて考えてみました。素晴らしい旅をするほど素晴らしい人生になり、そして人が美しく輝ける、その相関関係について説き明かします。

自分にとっての旅の意味を早く見つけたい

最近あなたは、旅をしましたか?そしてあなたにとって旅とは何ですか?人生におけるオプションでありながら、ある人にとっては生きがいになったり、気分を若返らせるエッセンスになったり、またある人にとっては生きる上で必要な休息になったりと、単なる趣味以上の役割と効果を担っているのが、私たちにとっての旅であるはず。

だから、そうした素晴らしい旅の効果を享受するためにも、自らに問いかけてみてください。旅をして、最も心を動かされたのは何だったか?そして心のうちに何らかの変化が起きたとしたら、一体何が変わったのか?

その時、自分にとっての旅とは何なのか?がきっと見えてきます。なぜ自分は旅をするのか、単なる人生のオプションでないことまでがきっと見えてくるでしょう。

何の変化もなかった、というのも実は一つの発見。あなたは自分にとっての旅の意味を、まだ見つけに行っている最中、そういう“旅の途中”であるということだから。

でも、いろんな旅を繰り返すうちに、あなたの中の旅がどんどん研ぎ澄まされ、素晴らしい旅の確率もどんどん増してくる……そして、人生において旅がよりかけがえのないものになっていくはずなのです。

旅の喜びは、むしろ旅の計画や準備にある?

風が吹く緑の丘に立つ、赤い服を着た女性

旅には3つ時間軸があります。旅の準備、旅の最中、そして旅の後……。旅の真っ最中が最もエキサイティングなのは当然のこととしても、おそらく同じくらいに私たちを興奮させるのが旅の準備。どこに行って何をしようとゼロから考える時も、目的地を決めてスケジュールを埋めていく時も、日常にはない喜びがあります。旅の計画ほど好奇心が心を埋め尽くすことはないからです。

私は旅の終わりに、さあ次はどこに行こうかと、次の旅の計画を始めます。旅の終わりはいつも少し悲しくて、なんだか疲れが増してしまうから。そういう自分を励まして、再びワクワクさせるために。そうすると、旅の思い出もまたキラキラ輝きを増してきます。私の旅は終わらない、と思うから。

旅が脳にも美容にもいい理由は、まさにそうした好奇心を刺激し続け、新しい体験を次々にもたらすから。言いかえるならば、好奇心があるからこそ、人は自分を今まで見たことも聞いたこともない新しい場所へ連れて行くことができるのです。好奇心と新しい体験の組み合わせを、旅ほど高次元で叶えてくれることって、他にあるでしょうか。

だから旅の準備はたっぷりと時間をかけて、あそこもいいし、ここもいいしと、途中ですっかり計画を変えてしまうくらい大胆にエキサイティングに好奇心を刺激して、新しい体験へと自らを誘ってほしいのです。それこそが自分をイキイキさせ、輝かせ、気分まで若返らせることになるのですから。

人が美しく輝けるのは、人生観を変えてしまうほどの旅の感動

旅は自分を非日常へと運ぶ行為。現実や都会の喧騒から離れて、自分を存分に癒やす旅も、もちろん人を美しくしますが、人生観を変えるほど衝撃的な五感体験をすることは、やはり何よりの旅の醍醐味と言えます。
 
単純に、あまりの絶景に言葉を失って立ち尽くし、生き方まで変わってしまうような旅をしたことがある人ならきっとわかるはず。感動や驚きは、まるで細胞の一つひとつを震わせるような力を持っています。当たり前の見慣れた日常に身を置くだけでは、なかなかそういう時空に身を置くことができないからこそ、わざわざ自分を旅に連れて行く意味もあるのでしょう。
 
でも、旅に出る時間などないと言うのなら、シミュレーションでもOK。今はまるで実際に体験してるようなリアルなシミュレーション映像はいくらでもあります。例えばオーロラの映像を見るだけで、その美しさを脳裏に焼き付けることができるのは、フィクションではないから。地球上に実在するものだから、人を感動させる力を持つのです。

 つまり大切なのは感じる心。本物と出会った時に五感でそれを受け止め、心を震わせることができる感性なのです。だから、その感性を育てるためにもたくさんの旅をすべきだし、それが無理でも、たくさんの美しいものを見てほしい。そこに、人が美しくなるかけがえのない効果があることを知ってください。

【格言】

旅で美しくなる決め手は、やはり感じる心。
本物に出会った時に五感でそれを受け止め、心を震わせる感性。
それを磨くためにたくさんの旅を。

齋藤薫さん

齋藤薫さん
美容ジャーナリスト/エッセイスト

Page Top